17Nov
ここではシミの種類についてお伝えします。
シミの種類と言っても医学的な分類ばかりを説明しますと、とてもつまらない文章となってしまいますので日々の診療で「このシミをとりたいです。」と言われるシミについていくつか説明していこうと思います。
1、日光性(老人性)色素斑
シミをとりたい方で最も多いシミがこの日光性色素斑と言われるシミです。
だいたい30代以降くらいから出来ることが多く、顔に丸く褐色(薄茶色)のペタッとした感じでできます。
レーザー治療の最も良い適応があります。通常はレーザー照射1回でかなりの部分が取れます。
なかには部分的に残ることや、極まれにほとんど反応しないこともあります。
その場合は、3~6ヶ月以上開けて再度照射をし直すこともあります。
2、そばかす(雀卵斑)
小さなころから点状に量頬にできる小さなシミです。
だいたい3歳くらいから出てきて思春期くらいに最も濃くなります。
30代以降には薄くなる方もいらっしゃいます。
傾向として色白の方に多く、また男女ともに発症します。
レーザー照射や光治療にとてもよく反応してくれます。
3、ほくろ(黒子)
追加記載予定です。
4、肝斑
量頬や額の両側など、左右対称の位置にできる地図状のぼんやりしたシミです。
30代から50代の方にとても多く、さらにご年齢を重ねると薄くなる傾向にあります。
女性がほとんどですが、男性にもおこることがあります。
ホルモンの状態に影響されることがあり、妊娠や経口避妊薬でも色が濃いくなることがあります。
また、紫外線によっても濃いくなることがありますので遮光は大切です。
正直に言うと治療は基本的に難しめで、完全になくなることを期待するよりもいかに薄くして維持できるかということに目標を置くことになります。
5、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
おもに両頬に点状またはそれらが密集した形で存在するシミです。
ときには点状というよりは地図状のこともあります。
茶色のこともあれば青茶色のように見えることもあります。
頬が多いですが、その他顔の様々な部位におこります。
30代以降の女性に多く見られます。
「真皮~」という名前の通り、皮膚の表皮ではなくその下の真皮というところに存在していますのでやや深いシミと言えます。
1回で治療が完了するものではなく、レーザー照射を何回か行って治療をすることになります。
6、炎症後の色素沈着
追加記載予定です。
7、扁平母斑
幼少期より見られる薄茶色の地図状のシミです。
顔に限らず体のどんな部位にもできます。
レーザー照射など様々な治療方法がありますが、1回で綺麗に取れる方法はありません。
レーザー照射の場合は何回かあてるうちにまばらに色が抜けていくイメージですが、再発することもあります。